事件が発生したのは2001年4月。徳島県徳島市内のアパートで、父親と当時高校生だった長男が殺害され、室内が放火されるという凄惨な事件が起きた。徳島県警察の捜査線上に即座に浮上したのが、犠牲者と面識があった小池俊一だった。現場の状況や残された痕跡から凶行への関与が強く疑われたものの、容疑者は事件発生直後に姿を消し、まるで煙のように姿を消した。
激しい炎と煙によって現場の証拠が焼き払われる中、鑑識班は懸命の捜査を続けた。しかし、現金の引き出しや携帯電話の使用履歴といった足取りは瞬く間に途絶える。逃走資金の調達方法や協力者の存在についても様々な見方が飛び交ったが、決定的な手がかりを得られないまま、事件の時計だけが虚しく刻まれていった。