目的地へ至るアプローチそのものが、まるで映画のアトラクションだ。全長の大部分を占める19本の掘削トンネル「奥只見シルバーライン」は、かつてダム建設のために切り開かれた武骨な岩肌がそのまま残る。湿った洞窟のような暗闇を抜け出た瞬間、視界一面に眩いばかりの銀世界が飛び込んでくる高揚感は、他のどんなリゾートでも味わえない。
路面の凍結や狭いトンネル内のすれ違いなど、運転には確かな注意が求められる。しかし、その緊張感を乗り越えた先に待つ非日常的な絶景と、滑り出した瞬間の開放感は、長い道のりの疲労を一瞬で吹き飛ばすほどのインパクトを持つ。