こども家庭庁や厚生労働省が公表した最新の意識調査データによると、男性の育児休業取得率そのものは前年を上回る数字を記録している。だが、表面的な数値の伸びとは裏腹に、家庭内の実務においては深刻なギャップが隠されていた。休業を取得しても「指示されるまで動けない」「自分の趣味や休息を優先する」といった“名ばかり育休”の実態が相次ぎ、結果として妻側の負担が劇的に軽減されるには至っていない。
Yahoo!知恵袋やX (旧Twitter)には、「育休中の夫がゲームばかりしている」「オムツ替え一つで大威張りされる」といった不満が日夜溢れ返る。かつてNHKスペシャルでも特集され大きな議論を呼んだ「産後クライシス」は、制度が整いつつある現在も形を変えて蔓延している。実質的なワンオペ育児に苦しむ母親たちの疲弊は、もはや個人の忍耐強さでカバーできる閾値を超えているのだ。