これほどまでに登場人物たちが「気持ち悪い」と嫌悪されながらも、『凪のお暇』という作品が名作として語り継がれるのはなぜか。それは、本作が人間の「綺麗事ではない部分」を容赦なく描ききっているからだ。誰しもが心の中に抱える、他者への依存心、支配欲、そして自己保身。それらがデフォルメされることなく、生々しくスクリーンから迫ってくる。
私たちが抱く不快感は、キャラクターたちの醜悪さに対するものであると同時に、自分自身の内面にある「弱さ」や「毒性」を鏡のように見せつけられていることへの防衛反応なのかもしれない。だからこそ、私たちは眉をひそめながらも、彼女たちの選択から目を離すことができないのだ。 (出典: 凪 の お 暇 気持ち 悪い(Yahoo!ニュース))