警察組織内部の対立や隠蔽体質という重厚なテーマに正面から切り込む姿勢も、本作の魅力だ。警視庁上層部との駆け引きや、特命係を排除しようとする動きの中で、右京と薫はいかにして「真実」を守り抜くのか。単なるエンターテインメントの枠を超え、現代社会が抱える矛盾を問う姿勢は、大人の鑑賞に堪える質の高い刑事ドラマとしての品格を保ち続けている。
制作を手掛ける東映とテレビ朝日が積み重ねてきた映像技術と脚本の精度は、まさに極上。細部までこだわり抜かれたロケーションや、張り詰めた緊張感を演出する音楽が、物語の没入感を極限まで高めている。