数年前まで、この通りに貼られていたレッテルはシンプルだった。「効率よく異性と出会える場所」。だが、現在の空気感はあきらかに異なる。
たしかにカジュアルな交流の場としての機能は残っている。しかし、店舗ラインナップの質の向上とともに、客層の目的が急激に多様化した。仕事終わりのサク飲みはもちろん、本格的なガストロノミーを気軽に楽しみたいフードラバーたちの目的地として再定義されているのだ。「昔のような強引な声かけはめっきり減りましたね。今は純粋にお酒と料理、そしてその場の雰囲気を楽しみたいというお客様が圧倒的です」と、老舗バルでシェフを務める男性は語る。