本作の持つ世界観の深さは、並の対戦ゲームの域を遥かに超えていた。シナリオを担当したのは、『ファイナルファンタジー』シリーズなどの名作で知られる凄腕クリエイターの野島一成氏だ。彼の手に成る学園世界の物語は、ゲーム筐体の画面上で語られた部分すら氷山の一角に過ぎなかった。
独自取材によって入手した内部資料から、主要キャラクターの重層的な相関図が浮き彫りになる。主人公となる転校生を取り巻く生徒たちと、彼らに宿る「学園神」との間には、単なる主従関係を超えた宿命の対立と共振が存在していた。イハトーブやエリスといったメインキャストたちが抱える過去のトラウマ、そして学園の地下深くに封印された計画の真相。これら未解明の裏設定は、プレイヤー同士のバトルが世界の命運を握るという壮大な構造を裏付けていた。