一菓子メーカーのヒット商品が、いかにして地球規模のカルチャー現象へと上り詰めたのか。その軌跡は日本のIP(知的財産)ビジネス史においても極めて異例だ。
歴史を振り返れば、シャトレーゼが世に送り出したバター風味の素朴な味わいは、長年にわたり日本の家庭で愛され続けてきた。しかし、その親しみやすいパッケージの裏側に隠された「素材へのこだわり」と「職人たちのストーリー」に着目した若手クリエイター陣が、斬新な世界観を構築。洋菓子の持つノスタルジーと近未来的なメタバース構想を融合させた結果、想像を絶する相乗効果が生まれた。菓子という実体を持つプロダクトと、仮想空間のコンテンツが重なり合う新時代のビジネスモデルがここに誕生したのだ。