かつてこのエリアの観光といえば、瑠璃光院の「机に映る青もみじ」の写真を撮って終わり、という消費的なスタイルが主流だった。しかし、現在のトレンドは明らかに異なる。スマートフォンの画面越しに世界を見ることに疲れた人々が求めているのは、五感を使ったリアルな体験だ。
川沿いでのテントサウナ体験や、地元の薬草を使ったハーブティー作りワークショップなど、体験型プログラムの予約は数ヶ月先まで埋まっている。ただ見る観光から、その土地の呼吸に合わせる観光へ。消費されない旅の形が、ここでは実験的に繰り返されている。