ノワール映画の金字塔となった『犯罪都市4』で、キム・ムヨルが見せた残忍な悪役ペク・チャンギの姿は世界中に強烈な衝撃を与えた。元傭兵という設定に説得力を持たせるため、徹底した食事制限と過酷なトレーニングを敢行。無駄な脂肪を削ぎ落とし、鋭利な刃物のような引き締まった肉体を作り上げた。
彼の真骨頂は、派手なアクションの裏にある冷徹な眼光だ。かつて『悪人伝』でマ・ドンソクと激しい共闘劇を繰り広げた彼が、今作では完全なる敵として対峙した。短剣を流れるように操る近接戦闘シーンは、CGやスタントに頼りすぎない生々しい緊張感に満ちており、クライムサスペンスとしての作品クオリティを一気に引き上げる要因となった。