数ある会場の中でも屈指の人気と美しさを誇るのが、鷺池に浮かぶ「浮見堂」エリアです。池の周囲を取り囲む無数の灯火が水面に鏡のように映り込み、お堂が光の海に浮かんでいるかのような錯覚を覚えます。貸しボートから水面すれすれの視点で光を眺めるのも一興。水面の揺らぎとともに光が幾重にも重なる様は、息をのむ美しさです。
浮見堂から北へ歩を進めると、奈良公園の緑豊かな木々を抜けて興福寺エリアへと至ります。五重塔の荘厳なシルエットの足元に広がる光の絨毯は、古都ならではの重厚感と優美さを併せ持っています。暗闇に浮かび上がる歴史的建造物と、足元で瞬く儚いロウソクの対比が、見る者の旅情を深く揺さぶります。