極寒の地シベリアで犬そり引きとして人間と歩みを共にしてきたシベリアンハスキー。その歴史は、過酷な自然に挑んだ英雄たちの物語と重なる。名犬バルト (Balto) が血清を送り届けた伝説的なエピソードや、過酷なアラスカの雪原を駆け抜けた実話を描いた映画『TOGO/トゴ』、そして日本中で涙を誘った映画『南極物語』など、過酷な環境で発揮される彼らの驚異的な持久力と人間への忠誠心は、いつの時代もスクリーンを通じて人々の心を打ってきた。
しかし、カフェの中で過ごす彼らは、映画の中の勇猛な表情とは一変して実に無邪気だ。体を寄せ合ってすやすやと眠りこけたり、おやつの気配を察知した瞬間にキラキラとした瞳で見つめてきたりする。狼のような野性味あふれるルックスと、甘えん坊で愛くるしい性格のギャップこそが、世界中のファンを虜にして離さない最大の理由なのだ。