番組の演出を牽引したテリー伊藤と、制作を担ったIVSテレビ制作の存在を抜きにして、この革命は語れない。彼らが発明したのは、フィクションとノンフィクションの境界を曖昧にする「ドキュメントバラエティ」という新たな文法だった。
カメラは台本を持たず、街へ飛び出した。素人のリアルな感情や思わぬアクシデントを逃さず捉え、容赦のないテロップとアグレッシブな編集でショーへと昇華させる。当時としては前代未聞だったこの手法は、日本のテレビ放送業界全体に激震を与え、その後のリアリティ番組や密着ドキュメントの原型を決定づけることになった。