意識が戻った後、自分の意志とは無関係に尿がバッグへ流れていく状況に対して、羞恥心や強い戸惑いを覚える人は多い。「漏れているのではないか」「尿意を我慢しなければならないのではないか」という心理的錯覚が生じることもある。しかし、カテーテルが正しく留置されていれば、膀胱に溜まった尿は自動的に排出される構造になっているため、自力で排尿しようと力む必要は一切ない。
むしろ、違和感から下腹部に力を入れすぎると、バルーンが膀胱壁を刺激して痛みを増強させたり、カテーテルの隙間から尿が漏れる「バイパス現象」を引き起こすリスクが高まる。力を抜き、ベッドの上で体をゆったりと休めることが、最もスムーズな回復への近道となる。