「脳の主食はブドウ糖だけ」の嘘!ケトン体がもたらす集中力と脳革命

「脳の主食はブドウ糖だけ」の嘘!ケトン体がもたらす集中力と脳革命

「脳の主食はブドウ糖だけ」の嘘!ケトン体がもたらす集中力と脳革命にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

成人における脳の重量は体重の約2%に過ぎませんが、全身が消費する基礎代謝エネルギーの実に約20%を独占的に消費しています。かつて医学界では「脳関門(血液脳関門:BBB)を通過してエネルギーになれるのは分子が極めて小さいブドウ糖(グルコース)のみ」と信じられていました。

しかし、近年の代謝研究によって脳のエネルギー源としてのブドウ糖とケトン体の違いが完全に解明されました。通常時は血中のブドウ糖が脳へ優先供給されますが、絶食や厳格な糖質制限によってブドウ糖が枯渇すると、体は非常用システムを起動。脂肪酸から生合成された水溶性のケトン体(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトン)が血液脳関門を軽々と通過し、ブドウ糖に代わるクリーンな脳の栄養として消費されるのです。

糖質制限を開始した直後に「頭がぼーっとする」「強い眠気や倦怠感に襲われる」と感じる人が少なくありません。これは脳への栄養が絶たれたのではなく、長年親しんだ「糖燃焼モード」から「ケトン体燃焼モード」へとエンジンのギアを切り替える過渡期(ケトフルの状態)に起こる一時的な適応反応です。この適応期間を過ぎると、血糖値の急乱高下が消失し、驚くほど澄み切った覚醒状態が訪れます。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。