一般的に、バレーボールにおいて守備の負担が大きい選手は、攻撃面の数字が落ちる傾向にある。前衛でのスパイクと後衛での守備の双方でトップパフォーマンスを維持するのは物理的にもスタミナ的にも極めて困難だからだ。
しかし、彼のスタッツはその常識をあざ笑うかのように高い水準をキープしている。サーブレシーブ成功率でリーグ上位に名を連ねながら、スパイク決定率でも50%を超える数字を叩き出す。この両立こそが、世界レベルの「オールラウンダー」と呼ばれる所以だ。
相手チームからすれば、彼をサーブで狙って攻撃力を削ぎたい。だが、彼にサーブを集めれば集めるほど、正確なレシーブから自らパイプ攻撃に入られ、結果として自陣が崩されるというジレンマに陥る。データ的にも、彼を攻略する解答を見つけるのは容易ではない。