専門用語に自然と親しんで学習できる作品は、理系への関心が低いとされがちな女の子たちにとって、分野の壁を取り払う重要な入口になりうる。科学者、医師、冒険家、外交官。アニメの主人公が体現する職業や生き方は、子どもが将来の自分を想像するための素材だ。
たとえば医学的な仕組みをテーマにした「はたらく細胞」シリーズは、女の子にも人気が高い。風邪をひく仕組み、怪我が治る経過、大人でも説明が難しい話をアニメでぐんぐん吸収してくれるという保護者の声も多い。理科への関心が自然と高まるのは、物語として提示されているからこそだ。
孤島で生き抜くロボットと動物たちの交流を描く作品は、自然との共生や生命の尊さを問いかけ、環境問題や生命倫理、AIと人間の共存について考えるヒントになる。こうした作品が女の子の環境意識や社会的な視野を広げることも、少女教育アニメの重要な役割といえる。