「有名人が死んだ」というキーワードは、SNS上で最も拡散されやすいタイプのコンテンツのひとつだ。アルゴリズムは感情を喚起する情報を優先的に広める傾向がある。悲しみ、衝撃、驚き、これらの感情を刺激するコンテンツはエンゲージメントが高く、プラットフォームの設計上、自然と広がりやすい。
こうした構造の中で、死亡情報は特に慎重に扱われるべきだ。事実であれば、当事者の尊厳と遺族への配慮が求められる。事実でなければ、誤情報として当事者を深く傷つける。どちらの場合にも、軽率な拡散は害をもたらす。
実際に、「ヤニねこ」の作者ユニット「にゃんにゃんファクトリー」をめぐっても、誤解を招くタイトルの記事が作られ、作者が亡くなったと誤解するケースが後を絶たなかった事例がある。「にゃんにゃに 死んだ」という言葉が広まった背景にも、同様の誤解や情報の混線が関与していた可能性は十分に考えられる。