衣類着脱介助では、利用者の体が見える場面があります。介助者にとっては日常業務でも、利用者にとっては非常に個人的な時間です。そこを忘れると、相手を深く傷つけることがあります。
部屋のドアを閉める、カーテンを引く、必要な部分だけを露出する、バスタオルやひざ掛けを使う。こうした配慮は基本です。複数人が出入りする場所での着替えは避け、やむを得ない場合でも視線を遮る工夫をします。衣服を脱いだまま待たせる時間を短くすることも重要です。
言葉の選び方にも気をつけます。体型、肌、下着、失禁、臭いなどに関する不用意な発言は避けます。介助者同士の会話にも注意が必要です。本人の前で「重い」「大変」「時間がかかる」といった言葉を使えば、相手は負担をかけていると感じてしまいます。尊厳を守る介助は、手の動きだけでなく、言葉と態度に表れます。