一方、独自の発想とエッジの効いた企画力で視聴者を引き付けたのがフジテレビジョンのドラマ陣だ。恋愛模様や仕事観を多角的に捉えた作品群は、トレンドに敏感な層を中心に熱い支持を集めた。従来の視聴率という単一の指標にとらわれず、見逃し配信やSNSでのバズを強く意識した手法は、現在の番組づくりの先駆けとなった。
こうした多角的なアプローチは、日本のテレビドラマが持つ可能性を大きく広げることになった。テレビのリアルタイム視聴から、スマートフォンやタブレットでのタイムシフト視聴へ。視聴様式の劇的な変化に伴い、作品に求められる密度やストーリーの深みもより高度なものへと進化を遂げていったのである。