彼の代表的なハマり役として真っ先に名が挙がるのが、長寿ドラマ『相棒』シリーズの大河内春樹首席監察官だろう。組織の規律を重んじる冷徹な官僚でありながら、特定の人物に対する深い情誼やラムネを噛み砕く独特の癖を持つ男。この一見アンバランスなキャラクターを、彼は見事に説得力ある人物像へと落とし込んだ。
単なる記号的なエリートに留めず、人間的な葛藤を繊細に織り交ぜた演技。それが長年にわたりファンから愛され続ける要因となった。キャラクターの背景を徹底的に読み込み、細部までこだわり抜いて構築する力。彼の真骨頂がここにある。