大手ITサポートメディアや大手家電量販店ノジマのサポート窓口に寄せられる相談を紐解くと、スマートフォンを長年愛用していながら「単語登録機能の存在は知っているが、一度も設定したことがない」と答える層が依然として3割前後にのぼることが分かります。しかし、キーボード操作の回数と心理的ストレスの関係を調査した現場検証データでは、定型フレーズを辞書化しているユーザーとしていないユーザーの間で、明確な作業効率の格差が浮き彫りになっています。
ITmedia等の実証レポートや編集部による打鍵テストによると、例えば「東京都世田谷区〇〇町1-2-3 〇〇マンション101号室」という全角28文字の住所を入力する場合、手動フリック入力では平均して約14秒から18秒を要します。一方、あらかじめ「じゅうしょ」や「じゅ」の2文字で単語登録しておけば、変換候補の選択を含めてわずか2秒以内で完了します。わずか1回の操作で約15秒の差が生まれる計算です。
総務省の情報通信白書などのデータをもとに、一般的なスマートフォン利用者が1日に送信するテキストメッセージやフォーム入力を試算すると、連絡先や挨拶文の入力機会は1日あたり平均40回以上に達します。これらをスマホ文字入力時短テクニックとして仕組み化した場合、1日あたり約3分から5分、年間で換算すると約25時間分の作業時間を削減できる計算になります。単なる物理的な時間の短縮にとどまらず、「打ち間違いを検知してバックスペースで消去する」という作業から解放される心理的メリットは計り知れません。