本作の正式名称は『妄想疾患闇ガール』、読み方は「もうそうしっかんやみガール」です。歌唱にはクリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルシンガー初音ミクが起用され、れるりりともじゃのコラボレーション楽曲として発表されました。
れるりりは『脳漿炸裂ガール』や『地獄型人間動物園』シリーズで一世を風靡したマルチクリエイターであり、一方のもじゃは大柴広己名義で映画音楽や舞台音楽も手がける本格派シンガーソングライターです。当時、両者のタッグはボカロシーンにおいて大きな衝撃を与え、もじゃが紡ぎ出す切なくも生々しい情動のリリックと、れるりりが構築するトランシーで攻撃的なピアノアンサンブルが見事なケミストリーを起こしました。
発表当時の制作陣のコメントや公式クレジットを確認すると、単なるキャラクターソングではなく、人間の根源的な弱熱や歪んだ自己愛をストレートに描き切る意志が伺えます。難読漢字や言葉遊びが各所に配置されており、歌詞カードのふりがな(ルビ)やタイポグラフィにも少女の錯乱状態を可視化するこだわりが凝縮されています。