店頭に一歩足を踏み入れると、野菜や精肉、調味料や飲料の箱がパレットごと大胆に積み上げられた独特の売り場風景に圧倒されます。生活者の誰もが抱く「なぜここまで安いのか」という疑問に対し、流通構造を紐解くと冷徹なまでに計算されたスーパーエイビイの安さの理由が浮き彫りになります。
エイビイが貫く最大の武器は、特売日を設けず毎日同じ低価格で提供する「EDLP(Everyday Low Price:毎日低価格)」政策です。一般的なスーパーのように曜日ごとの特売を行わないため、値札の張り替え作業や催事用の棚卸しにかかる膨大な人件費を根底から削ぎ落としています。さらに、新聞折り込みやWEB広告を含むエイビイ茅ヶ崎店のチラシ情報が原則として存在しないのも、広告宣伝費を全額商品価格へ還元するための明確な合理化策です。
加えて見逃せないのが資本構造の強みです。神奈川県横須賀市発祥のエイビイは、2017年に独立性を維持したまま大手スーパーのヤオコー傘下に合流しました。エイビイ茅ヶ崎店がヤオコー系列としてのスケールメリットを最大限に活かすことで、ナショナルブランド(NB)食品や生活必需品の大量一括仕入れを行い、中小スーパーでは不可能な原価水準を叩き出しています。現場の徹底した省人化オペレーションと、グループ全体の調達力が融合した結果が、あの驚異的な値札へと直結しています。