ウェブ上の情報やSNSの写真だけを見ていると、現地の実情とギャップが生じがちです。ここでは初心者が陥りやすい3つの誤解を是正します。
誤解1:忠霊塔そのものが神社の本殿であるという勘違い
展望デッキから見える五重塔(忠霊塔)は神社の社殿ではなく、戦没者を祀る慰霊施設です。新倉富士浅間神社の本殿は、階段を登る前の山麓に鎮座しています。神様へのご挨拶を疎かにして忠霊塔へ直行する観光客が見受けられますが、まずは山麓の拝殿で参拝を行ってから山上へ向かうのが正式な参拝マナーです。
誤解2:いつでも絵葉書のような順光写真が撮れるという誤解
富士山を美しく撮影するための決定的な要素は「太陽の方角」です。新倉富士浅間神社から見て富士山は南西方向に位置するため、午前中が美しい順光(青空と富士山の陰影が綺麗に出る状態)となります。正午を過ぎると太陽が富士山の背後へ回り始め、強烈な逆光状態に陥るほか、日中の気温上昇に伴って雲が湧き上がり山頂が隠れる確率が跳ね上がります。「絶景を撮るなら午前6時〜9時台」が現場の鉄則です。
誤解3:三脚を立ててじっくり長時間の本格撮影ができるという誤解
かつては大型三脚を立てた写真愛好家による場所取りが横行していましたが、現在は安全確保と混雑緩和のため、展望デッキ上での三脚・一脚の使用、自撮り棒の長尺使用は厳しく制限または禁止されています。特に桜まつり期間中はデッキ内での滞在時間が5分程度に制限される完全入替制が敷かれるため、手持ちでのスムーズな撮影準備が欠かせません。