ネット上の掲示板やSNSでは「中長編み 端がガタガタになって四角くならない」「編んでいるうちに端が広がったり縮んだりする」という悲鳴が日常的に投稿されています。この現象が発生する理由は、編み手の技術不足ではなく「立ち上がりの目数の定義」と「最初の目・最後の目を入れる位置の認識ミス」という構造的なトラップにあります。
かぎ針編みにおいて、立ち上がりの鎖編みを「1目として数えるか、数えないか」というルールは編み方によって異なります。細編みでは「鎖編み1目(目数に数えない)」が定説ですが、中長編みでは日本の一般的な編み図本と海外パターン、あるいは編み図の設計意図によって2つの流派が存在していることが混乱を招く最大の元凶です。
多くの初心者は「立ち上がりを1目と数えているのに根本の目にも針を入れてしまう(増し目になる)」、あるいは「段の最後の立ち上がり鎖を拾い忘れて編み終わる(減らし目になる)」というミスを無意識に繰り返しています。端を真っ直ぐ垂直に保つためには、編み始める前に自分が編んでいるパターンが「立ち上がりを目数に含める方式」か「含めない方式」かを明確に見極めることが最大の解決策です。