種族間に横たわる根深い憎悪と偏見。それを乗り越える確かな希望となったのが、タイヨウの海賊団と幼きコアラの旅路だった。命を賭してまで自分を人間に送り届けたフィッシャー・タイガーの信念は、彼の死後も消えることなく、コアラの心に深く根づいた。
彼女は魚人族と人間が歩み寄る平和な未来を目指し、自ら魚人空手の門を叩く。人間でありながら師範代の領域まで腕を上げた事実は、単なる受動的な被害者から、自らの足で運命を切り拓く変革者への脱皮を意味している。魚人たちの無念と天竜人の暴政の両方を知る存在。だからこそ、彼女の言葉には世界を変えるだけの重みが宿る。