津波の到達は一瞬だ。最初の10センチメートルが足元に達した時点で、すでに避難のタイムリミットは過ぎていると考えるべきだ。水圧によってドアが開かなくなり、家や車からの脱出が困難になる。
特に地下街や地下駐車場にいる場合、地上から流れ込む水によって一気に水圧が高まり、階段を上ることすらできなくなる。水深が20〜30センチメートルに達した段階で、地下からの脱出ルートは完全に遮断されると考えた方が良い。
避難の開始を「水が見えてから」にするのは遅すぎる。揺れを感じた瞬間、あるいは警報を聞いた瞬間に、1秒でも早く高い場所へ移動を開始することが、生死を分ける唯一の行動だ。