「苫小牧東港フェリーターミナル 廃止」という検索ワードは、あたかも施設全体が消滅したかのような印象を与えるが、これは誤解を招きやすい表現だ。苫小牧東港は現在も苫小牧市の港湾計画において重要な産業拠点と位置づけられており、岸壁や航路の維持管理は継続している。廃止されたのは「旅客定期航路」と「旅客向けターミナル機能」であり、港湾施設そのものではない。
また、ネット上では「東港フェリー乗り場」という表現が残っているため、過去の情報がそのまま拡散されているケースもある。2026年時点で、旅客が東港からフェリーに乗ることはできない。これは苫小牧市の観光案内や北海道運輸局の資料にも明記されており、公式情報を確認すればすぐに判別できる事実だ。
もう一つの盲点は、東港の「将来性」だ。苫小牧東港はカーボンニュートラルポートの実証フィールドや、洋上風力発電の基地港湾としての整備が進められており、エネルギー産業の集積地として再評価が進んでいる。つまり、旅客ターミナルとしては役目を終えたが、港湾全体としては「次の役割」に移行しているのである。