右耳だけ聞こえにくいのはなぜ?疑うべき疾患と放置リスクを徹底解説

右耳だけ聞こえにくいのはなぜ?疑うべき疾患と放置リスクを徹底解説

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「朝起きたら右耳が詰まった感じがして、テレビの音が二重に聞こえる」。これは実際に突発性難聴と診断された患者が診察室で語る典型的なエピソードだ。突発性難聴は、明らかな原因がなく突然発症する感音難聴で、多くの場合片耳だけに起きる。右耳だけに限らず、左右どちらにも発症し得るが、左右差があればあるほど「片耳だけの異常」に気づきやすい。

突発性難聴の初期症状として特に注意すべきは、耳鳴り、耳閉感(こもる感じ)、めまいの3つだ。難聴そのものに気づく前に、強い耳鳴りや回転性のめまいが先行することも珍しくない。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の診療情報によると、めまいを伴う突発性難聴は聴力予後が悪い傾向があるとされ、早期治療の必要性が強調されている。

では、突発性難聴の「治る確率」はどれほどなのか。一般的な臨床統計では、適切な治療を受けた場合、約3分の1が完治、約3分の1が改善、残りの約3分の1が不変または悪化という「3分の1の法則」が古くから知られている。ただし、この数字は発症から治療開始までの時間によって大きく変動する。発症から1週間以内に治療を開始できたケースの改善率は比較的高い一方で、2週間以上経過してからの治療では改善が難しくなるとされる。

2026年現在、突発性難聴の標準治療は副腎皮質ステロイドの全身投与(点滴または内服)が中心だ。近年はステロイドの鼓室内注入療法など、局所治療も選択肢として確立されてきている。しかし、どの治療法を選ぶにしても、発症初期の受診が大前提になる。報道各社の医療情報や公式発表資料でも、「片耳の急な聞こえにくさは救急疾患として扱うべき」という専門家の声が繰り返し紹介されている。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。