本来の言葉である「とんとん拍子」の由来・語源を深掘りすると、そのルーツは江戸時代の伝統芸能である歌舞伎や狂言の世界に行き着きます。
舞台上で役者が演技の見せ場に合わせて足を踏み鳴らす「足拍子(あしびょうし)」や、劇の進行に合わせて拍子木をリズミカルに「トントン」と打つ音調が原点です。このリズミカルで軽快な音が途切れず調子よく続く様子から、転じて「物事が引っかかることなく、思い通りにスラスラと進行する様」を形容するようになりました。
文化庁が定期的に実施する国語に関する世論調査や近代文学の用例を見ても、「トントン」は小気味よい擬音語・オノマトペとして定着したものであり、動物の豚(ブタ)とは歴史的に何ら接点を持っていません。もしフォーマルな文章で言い換えるならば、以下のような豊かな類語・言い換え表現が存在します。
- 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):追い風を受けて船が進むように、物事が順調に運ぶこと。
- 破竹の勢い(はちくのいきおい):猛烈な勢いで進行し、誰にも止められない様。
- 順調無碍(じゅんちょうむげ):何一つ妨げがなく、思い通りに進むこと。
- 快調・順調(かいちょう・じゅんちょう):調子が良く、滞りがないこと。