「クッパ」という言葉を聞いて、1985年の誕生以来、世界中で何億人ものプレイヤーを熱狂させてきた任天堂の『スーパーマリオ』シリーズの宿敵「大魔王クッパ」を真っ先に思い浮かべる人も少なくありません。この凶悪な怪獣のようなボスキャラクターに、なぜ韓国のスープご飯の名前が付けられたのでしょうか。
このマリオのクッパ名前の由来については、開発の中心人物である任天堂の代表取締役フェロー・宮本茂氏が、メディアの公式インタビューや過去の特番において明確に真相を証言しています。
『スーパーマリオブラザーズ』の開発終盤、最終ボスの名前を決める会議の席で、宮本氏をはじめとするスタッフ陣が「強そうな名前」「凄みのある響き」を模索していました。その際、誰かが「焼肉屋に行ってクッパを食べたいな」と発言したところ、宮本氏が「クッパって響き、なんだか強そうでカッコいいな!」と気に入り、即座に大ボスの名前として採用されたという経緯です。
当時のインタビューではさらに興味深い裏話として、「ユッケ」や「ビビンバ」も最終候補に挙がっていたことが明かされています。「もしあのとき別のメニューが選ばれていたら、『大魔王ビビンバ』や『大魔王ユッケ』になっていたかもしれない」という宮本氏のユーモアあふれる述懐は、ゲームファンの間でも語り草となっています。なお、宮本氏自身は当時、クッパのことを「肉料理の一種」だと勘違いしており、後になってスープご飯だと知って驚いたという微笑ましいエピソードも公式に伝えられています。