湿潤療法を行っている際、最も多くの人が判断に迷うのが「保護材の下に溜まった液体の正体」です。体から分泌される正常な浸出液(傷を治す成長因子を含む透明〜淡黄色の液体)と、細菌と戦った白血球の死骸である「膿(うみ)」は、一見すると見分けがつきにくい場合があります。しかし、以下の兆候を冷静に観察すれば、その違いは明白です。
火傷キズパワーパッド膿と浸出液の見分け方において決定的な差となるのは、「透明感」「臭い」「粘度」、そして「周囲の皮膚状態」です。正常な治癒過程で出る浸出液はサラサラとしており、無臭またはごくわずかな体液臭しかしません。対照的に、化膿している創部からは火傷キズパワーパッド臭いと変色(チーズが腐敗したような酸鼻を極める悪臭や、白濁・緑褐色への変色)が確認されます。
上記の表にある「膿・細菌感染」の兆候が1つでも当てはまる場合、迷わず直ちに被覆材を剥がさなければなりません。「もう少し様子を見よう」という数時間の躊躇が、組織欠損を深部に広げる取り返しのつかない結果を招きます。