大手転職コミュニティやSNS上では、「派遣の職歴が多いとそれだけで足切りされる」「短期案件をまとめると経歴詐称になる」といった言説が散見されます。しかし、中途採用の実務現場を取材すると、実態は大きく異なります。
採用関係者の証言によると、「派遣歴の多さそのもの」が直接の不採用理由になるケースは極めて稀です。問題視されるのは、社数の多さではなく「契約満了を迎えずに短期間で自己都合退職を繰り返していること」や「職歴の書き方が乱雑で実態が掴めないこと」です。
現場の採用担当者が実際に減点対象とする代表例は以下の通りです。
- 派遣先での雇用形態偽装:派遣先企業を「〇〇株式会社 入社」と記載し、直接雇用であったかのように見せる表記(経歴詐称のリスク大)。
- 業務内容の抽象化:「事務作業全般」とだけ書かれ、PCスキルや担当規模が全く読み取れない状態。
- 退職理由の未記載:契約満了なのか中途解約なのかが伏せられており、就業態度の安定性が判断できないケース。
要領を得た表記で事実を堂々と開示している履歴書は、むしろ「多様な企業環境で揉まれてきた柔軟な人材」としてポジティブに評価される傾向にあります。