本ドラマが放映当時、社会に大きな衝撃を与えた理由。それは、急速に拡大していたIT業界の光と陰を、リアルかつドラマチックに描き切った点にある。下町のネジ工場で働いていた誠実な青年が、ひょんなことからITベンチャー企業に飛び込み、野心と陰謀が渦巻くビジネスの最前線で成功へと上り詰めていくストーリー展開は、視聴者を釘付けにした。
単なる成功譚にとどまらず、金や地位によって変化していく人間関係や、その中で芽生える甘く切ない恋愛ドラマの要素が絶妙に絡み合う。成功とは何か、本当の幸せとはどこにあるのか。登場人物たちが直面する選択は、現代の視聴者が直面する葛藤とも深くリンクしており、今見返してもまったく古さを感じさせない重厚な人間ドラマへと仕上がっている。