黒一色の背景に白い文字が浮かび上がるだけだった初代から、ハードウェアのスペック向上に伴い、マリオのゲームオーバー画面の歴史は多彩な演出の歴史でもありました。
特にプレイヤーの間で語り草となっているのが、1996年に登場した『スーパーマリオ64』のゲームオーバーです。残機を失うと画面が暗転し、巨大なクッパの3Dグラフィックとともに野太く不気味な高笑いが響き渡る演出は、当時の多くの子供たちに強烈な恐怖を植え付けました。
ほかにも、マリオが力尽きて座り込む姿を俯瞰で映し出す作品や、同行キャラクターが心配そうに駆け寄る演出など、単なる「ゲームの終了告知」にとどまらないドラマ性が付与されていきました。失敗した瞬間でさえもエンターテインメントとして魅せる試みが、3Dアクションの黎明期から積み重ねられてきたのです。