SNSや医療相談掲示板では「抜歯から1週間経つのに口臭が治らない」「いつまでこの悪臭に耐えればいいのか」という切実な声が数多く見受けられます。実際の医療データに基づくと、抜歯窩の閉鎖と臭いの消失には明確な段階が存在します。
一般的な下顎の親知らず抜歯において、粘膜が穴の表面を覆うまでに約2〜3週間、骨が完全に再生して内部を満たすまでには約3〜6ヶ月の期間を要します。臭いのピークは組織がまだ露出しており、縫合糸が残っている「術後3日目〜抜糸直後(7〜10日目)」に集中します。
抜糸を終え、肉芽組織が盛り上がってくる2週間前後を迎えると、食べかすが奥深くに停滞するスペースが物理的に狭まるため、不快な悪臭は自然と軽減していきます。ただし、骨を削るような難抜歯だった場合、骨の陥凹(くぼみ)が完全に平らになるまでには数ヶ月かかるため、食後の軽いうがいで清潔を保つ習慣は一定期間継続する必要があります。