袴のたたみ方で苦労している人の多くは、実は「干し方」の段階でヒダを崩しています。道場関係者や用具職人の間で常識とされている、ヒダを長持ちさせる正しいハンガー干しと洗濯のコツをまとめました。
盲点1:洗濯バサミでヒダを留めてから干す
洗濯後や汗抜きで陰干しする際、袴の裾と腰部分のヒダを整えた状態でプラスチック製の洗濯バサミや着物クリップで挟んで固定します。この状態で風通しの良い日陰に干すと、乾く過程でヒダの折り目が定着し、取り込んだ後のたたむ作業が驚くほど簡単になります。
盲点2:普通の洋服ハンガーに二つ折りで掛けるのはNG
針金ハンガーや通常の洋服ハンガーのバーに袴を二つ折りにして掛けると、中央に横方向のくっきりとした折れジワがついてしまいます。筒状に吊るせる「スラックス専用4点留めハンガー」や「着物用伸縮ハンガー」を使用し、腰紐部分を吊るして自然な重みで縦シワを伸ばすのが理想的です。
盲点3:綿袴に直アイロンをかけると藍がテカる
綿袴のヒダをピシッとさせたいからといって、直接アイロンを高熱で押し当てるのは厳禁です。藍染めの表面が潰れて不自然なテカリ(アタリ)が発生し、色合いが損なわれます。必ず綿100%のハンカチや手ぬぐいを当て布として敷き、スチームをたっぷり当ててから折り目をプレスしてください。