物語のクライマックス「プロトポロス編」の裏で繰り広げられたのが、現零號・切間撻器(きりま たつき)と夜行妃古壱による、賭郎史上最も過酷な號奪戦です。
かつて最強の立会人・伽羅に敗れて零號を奪われた過去を持つ夜行にとって、この戦いは自身の誇りと、斑目貘を屋形越えへ導くための絶対条件でした。切間撻器の放つ天賦の暴力と洗練された武術に対し、夜行は老躯に鞭を打ち、片目を失いながらも極限の死闘を繰り広げます。
壮絶を極めた號奪戦の結果、夜行妃古壱は見事に切間撻器を撃破。重傷を負い「夜行妃古壱 死亡か?」と読者に息を呑ませましたが、執念で生き残り、見事零號立会人へと復位を果たしました。その血まみれの帰還は、『嘘喰い』屈指の名シーンとして語り継がれています。