これまでタブーとされてきた宗教と政治の癒着構造に対し、報道機関の姿勢にも変化の兆しが見られる。NHKスペシャル「宗教と政治」のような本格的な調査報道が放映された際、大手メディアが長年見過ごしてきた情報開示の甘さや、政界工作の裏側が次々と暴露され大きな反響を呼んだ。
長年、テレビ局や新聞社は巨大な集票力と購買力を持つ宗教団体への批判的報道を控える傾向があった。しかし、元信者の被害告発やジャーナリストによる執拗な追及が実を結び、過剰な配慮を排した客観的取材が標準化しつつある。メディアが報道を自主規制していた時代の終わりが、政治家と特定宗教との不透明な関係の解体へとつながっている。