制度開始当初に起きた「別名義の口座が誤って紐づけられたトラブル」などの報道を受け、ネット掲示板やSNSでは長らくセキュリティに対する慎重論が根強く続いています。当時の取材データや利用者のリアルな声を分析すると、関心は「漠然とした不安」から「実用面での使い勝手」へと変化しています。
「確定申告の還付金振込が従来より1週間以上早くなった」「育児休業給付金の手続きで書類のコピーを印刷する手間が省けた」というポジティブな評価がある一方で、「メインバンクを登録するのはなんとなく抵抗がある」「子供の給付金を受け取ろうとしたら親名義の口座が登録できず、わざわざ子供名義の銀行口座を新規開設することになった」という実体験も多数報告されています。
デジタル庁は誤登録対策としてシステム改修や名義照合の自動化を完了させていますが、一度刷り込まれた不安感を払拭するには、正確な一次情報に基づいた理解が欠かせません。