予備校や高校の指導現場において、模試の正答率データを分析すると、同位体と同素体に関する正誤判定問題で多くの受験生が失点している実態が浮かび上がります。
大手予備校関係者や現役高校教員の指導レポートによると、特に失点率が高いのは「性質の同一性」に関する引っかけ問題です。
「同位体は化学的性質が異なる」という誤った選択肢に対し、勉強が不十分な受験生の多くが「名前が違うから性質も違うだろう」と誤認してマークしてしまいます。正しくは「同位体は化学的性質がほぼ同一で、物理的性質(質量・密度・融点等)が異なる」です。
一方で、「同素体は同じ元素だから化学的性質も同じである」という選択肢も定番の罠です。黒鉛とダイヤモンドの燃焼熱が異なることや、酸素が無害でオゾンが有毒・強酸化性であることからも明らかなように、同素体は化学的性質も物理的性質も全く異なります。