なぜトップアイドルグループの主軸メンバーが、これほど唐突に排除されなければならなかったのか。その背景には、当時のジャニーズ事務所副社長であったメリー喜多川氏との根深い確執と、アイドルの枠組みを超えようとした高橋和也の強いアーティスト志向がありました。
男闘呼組はデビュー当初から単なる歌って踊るアイドルではなく、自ら楽器を持ち、オリジナル楽曲を手掛ける本格的なロックバンドとしてのアイデンティティを確立していました。特に高橋和也は、社会風刺や反体制的なメッセージを込めた楽曲制作に強いこだわりを持ち、事務所が敷いたレールやイメージ戦略に対して公然と異議を唱える場面が増えていきました。
事務所の絶対的な統率者であったメリー喜多川氏にとって、所属タレントが指示に従わず自己主張を貫く姿勢は許容しがたい反逆行為と映りました。「言うことを聞かない」「生意気だ」と捉えられた高橋の態度は、事務所上層部との摩擦を決定的なものにし、最終的に専属契約解除という強硬手段による追放へと至ったのが真相です。