一般的に「女の子座り」と呼称される背景には、男女の解剖学的な骨格差異が存在します。女性の骨盤は出産に適した構造として横幅が広く浅い楕円形をしており、大腿骨の前捻角も男性に比べて平均3〜5度ほど深い傾向があります。この構造的ゆとりが、自然な大腿の内旋運動を可能にしています。
対して男性の骨盤は、縦長で深いハート型をしており、大腿骨が骨盤に深くはまり込む構造になっています。そのため、大腿骨を内側にひねる動きに強い骨性制限がかかり、成人男性の85%以上は女の子座りを再現できません。
ただし、女性であっても座れないケースは日常的に見られます。筋肉量が豊富で殿部が引き締まっている女性や、バレエ経験者などで股関節外旋の可動域が優位に発達している骨格では、内旋方向への可動が抑えられます。「女性なのにアヒル座りが痛くてできない」と焦る必要は一切なく、骨盤が安定している健康的な骨格の持ち主であるケースが極めて多いのが実情です。