アニメーションファンにとって、この地域は特別な意味を持つ。スタジオジブリの名作映画『おもひでぽろぽろ』の舞台として描かれた景観が、今も色濃く残っているからだ。作中で主人公のタエ子が訪れた紅花畑のモデルや、どこか懐かしい田園風景の面影を求めて、全国からロケ地巡り・聖地巡礼に訪れるファンが後を絶たない。
村山駅から車やレンタサイクルで少し足を伸ばせば、夏には鮮やかな黄色から赤へと変わる紅花が一面に咲き誇る。ノスタルジックな昭和の空気感と、劇中で描かれた温かな人情味。映画のシーンと目の前の現実が重なる瞬間は、ファンならずとも胸が熱くなる体験だ。