北海道上富良野町に位置するこの直線道路は、季節の移り変わりとともにまったく異なる表情を見せる。旅の満足度を左右する最大の要素は、訪れる時期の選択だ。
最も人気が高い見頃は、新緑から初夏にかけての5月下旬から7月上旬である。残雪を残す十勝岳連峰と、芽吹いたばかりのパッチワークの丘が織りなす色彩のグラデーションは圧巻だ。7月に入ると周辺のラベンダー畑が見頃を迎え、爽やかな風とともに紫色の香りが漂う。8月の盛夏には深く青々と茂る農作物が一面に広がり、力強い命の息吹を感じることができる。
秋の訪れとともに、9月から10月にかけては黄金色の小麦畑や紅葉が丘を彩る。収穫を迎えた秋の大地はしっとりとした情緒を醸し出し、写真撮影には最高の光線環境が整う。冬になれば一転、一面の銀世界の中に一本の筋を描く雪道となり、厳かなモノクロームの世界が広がる。通年でそれぞれの美しさがあるが、雄大な山並みと緑のコントラストを求めるなら初夏から秋口がベストシーズンだ。