「大腸癌のステージ4=余命わずか」という旧来のイメージは、今や過去のものとなりつつある。国立がん研究センターが発表する2026年最新の大腸癌生存率データによれば、遠隔転移を伴うステージ4の5年生存率は着実に向上しており、積極的な外科治療と進化した薬物療法を組み合わせることで、完治や寛解を維持する患者が着実に増えている。
日本癌治療学会をはじめとする専門医組織の知見でも、転移巣(肝転移や肺転移)を完全に切除できるかどうかが予後を分ける最大の鍵とされる。かつては切除不能とされた進行癌であっても、強力な化学療法によって腫瘍を縮小させ、手術可能な状態へと導く「コンバージョン手術(切除不能から切除可能への転換)」の成功率が向上。余命宣告を覆し、病巣を完全に取り除いて元の生活を取り戻す実例はもはや奇跡ではなく、医学的根拠に基づいた「目指すべき治療戦略」へと進化した。