おみくじの大吉は結ぶと運が逃げる?神職が明かす噂の真相と正しい作法

おみくじの大吉は結ぶと運が逃げる?神職が明かす噂の真相と正しい作法

おみくじの大吉は結ぶと運が逃げる?神職が明かす噂の真相と正しい作法とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

「大吉が出たのに、いつもの癖で境内に結んでしまった……」と後から青ざめる参拝者が後を絶ちません。前述の通り「結ぶと運が逃げる」という俗説を真に受けていると、強い後悔や不安に苛まれることになります。

しかし、大吉を結んでしまった時の対処法として覚えておくべき真実は、「何もしなくてよい。むしろ神様とのご縁が深まったと喜ぶべき」ということです。神職の方々に話を伺うと、異口同音に次のような答えが返ってきます。「結んでしまったからといって、授かった大吉の運勢が消えるわけではありません。神域に誠実な気持ちを結び留めてきたのですから、神様のご加護は変わらずあなたに寄り添っています」。

絶対にやってはならない重大なNG行為は、「結んだおみくじを慌ててほどいて持ち帰ろうとすること」です。一度結んだおみくじは、すでに神仏への奉納手続きが完了した神聖な状態にあります。それを力任せにほどこうとすれば、高確率で紙が破れてしまいます。また、他人が結んだおみくじを巻き込んで落としてしまったり、みくじ掛けを破損させたりする恐れがあります。神社側からも「一度結んだみくじをほどくのは固くお断りします」と注意喚起されています。結んでしまった場合は「神様、良きご縁をありがとうございます」と心の中で深く一礼し、清々しい気持ちで境内を後にするのが正解です。

なお、大吉であれ凶であれ、境内に結ぶことを選んだ場合は、おみくじみくじ掛けの正しい結び方を遵守してください。

  • 結ぶ前の準備:横長に細く折り畳まれている状態のまま、端を少し整えます。無理に細かく裂いたり、極端に細く丸めたりしないようにします。
  • 縦結びを避ける:みくじ掛けの針金や麻紐に通し、優しく1回結びます。いわゆる「縦結び(死に結び)」は縁起が悪いとされるため、左右の端が平行になるよう丁寧に「本結び」または「一重結び」にします。
  • 両手で丁寧に:民間俗信で「利き手と逆の手(片手)で結ぶと困難を乗り越えて願いが叶う」というものがありますが、紙を破いてしまうリスクが高いため推奨されません。両手を使って、感謝の祈りを込めながらシワを寄せずに結び留めるのが本来の礼儀です。
清水 千尋
Author

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。