晩年の山口は、かつての華やかな社交場から少し距離を置き、静かに執筆活動と向き合う日々を送っていた。2014年に世を去った際、直木賞受賞作『演歌の虫』『老梅』をはじめとする文学的功績や、千昌夫、五木ひろしらに提供した数多のヒット曲のニュースが日本中を駆け巡ったことは記憶に新しい。彼女の逝去に際しても、喪主を務める配偶者はおらず、近親者や長年の仕事仲間によって静かに見送られた。
ここで詳細まとめとして特筆すべきは、遺された莫大な著作権や作品群の行方だ。パートナーや子どもがいなかった彼女のレガシーは、作品を愛する後世のリスナーや読者、そして関係者たちによって大切に管理され、歌い継がれている。個人の血脈に遺産を縛り付けるのではなく、文化という公共の財産として遺した点もまた、実に彼女らしい潔い幕引きだった。