乾杯の場には、良かれと思って口にした言葉がマナー違反になってしまう落とし穴が潜んでいます。特に注意すべき代表的なタブーを確認しておきましょう。
まず、結婚式や祝賀会などの慶事では忌み言葉や重ね言葉が厳禁です。「別れる」「離れる」「切れる」「終わる」「重々」「度々」といった言葉は無意識に使ってしまいがちなので、事前の言い換え(「終了する」→「お開きにする」、「再び」→「今一度」など)を意識しなければなりません。
ビジネスの場における最大のNGは、「説教・愚痴・個人的な反省論」を語り始めることです。宴席はあくまで親睦と慰労の場であり、過去のミスを蒸し返したり数字の未達を責めたりする挨拶は、参加者全体のモチベーションを下げてしまいます。
加えて、グラスを合わせる際の所作にも注意が必要です。フォーマルなグラス同士を強くぶつけると破損の恐れがあるため、目の高さまでグラスを掲げてアイコンタクトを取るのが正式なマナーです。体質や事情でノンアルコールを選んでいる方への強要を避け、お互いが心地よく楽しめる配慮を行き届かせましょう。